Java言語入門 〜C言語を学んだ君へ〜
[第1回]Javaとは何か
[1] Javaとは何か
そもそもJavaとはどういう言語なのでしょうか。
Javaとは、1995年にSum Microsystems社で開発されたプログラミング言語です。
主な特徴として、プログラム実行環境(プラットフォーム)に依存しないように設計され、
Write Once, Run Anywhere(1度作成すれば、どこでも実行できる)
を理念としています。
また、オブジェクト指向プログミングを取り入れた言語であり、ソフトウェア開発の手助けになっています。
オブジェクト指向プログラミングに関しては第7回「オブジェクト指向プログラミング」から学習します。
今はJavaはオブジェクト指向プログラミングだと知っておけば十分です。
[2] Javaの由来
プログラマーにはコーヒー好きが多くいます。
そのため、コーヒーの産地であるインドネシアのジャワ島(発音はジャバ)からジャバと名付けました。
また、コーヒーを入れるようにプログラムを簡単に作れるという意味もあるようです。
[3] Java仮想マシン(JVM:Java Virtual Machine)
Javaの実行はプラットフォームに依存しませんと説明しました。
その理由はJavaの実行方法にあります。
C言語の場合、ソースから実行ファイルを生成し、OSが実行します。
それに対しJavaは、ソースからバイトコードと呼ばれるファイルを生成し、JVMが実行します。
このJVMがOSの違いを吸収し、あらゆる環境で実行を可能にします。
[4] Javaの特徴(Cと比較)
Cと比較したときのJavaの特徴は、以下の通りです。
利点 | 欠点 |
---|---|
大規模な開発に向いている | 動作時に多くのメモリーが必要 |
プラットフォームに依存しない | Java環境がないと実行できない |
厄介なポインターがない | C言語に比べて実行が遅い |
ライブラリが豊富 |
C言語に比べて実行速度が遅いという欠点はあるものの
大規模な開発をする時にとても便利な構造になっています。
第2回について
次の回ではJavaの設定方法を説明します。