ほぷしぃ

Java言語入門 〜C言語を学んだ君へ〜

[第7回]オブジェクト指向プログラミング

[1] オブジェクト指向プログラミングとは

第3回から第6回までは、C言語でも行ったプログラムの基本的なことについて学んできました。
ここまでだとC言語に近い部分も多く理解がしやすかったと思います。
しかし、今のままだとC言語とJavaの違いがよくわかりません。
ここでは、C言語と何が違うのかを明らかにし、説明していきます。

まずは、C言語についておさらいをしましょう。C言語は、手続き型プログラミングです。
処理の流れに沿ってプログラムを書いていくことからこのように呼ばれています。
では、Javaはどうなのでしょうか。Javaは、オブジェクト指向プログラミングです。
データとそれに対する処理をまとめて「オブジェクト」(モノ)とし、そのオブジェクト間でのやり取りをします。
そして、このような考え方をオブジェクト指向と呼び、この考えを取り入れたプログラミングのことをオブジェクト指向プログラミングと呼びます。
C言語は、処理手順に重点を置いたプログラミング言語に対して、Javaはデータを中心としたプログラミング言語なのです。

[2] オブジェクト指向プログラミングの利点

では、データを中心に作ることによるオブジェクト指向の利点とはなんでしょうか。
これまでの回で「変数」「配列」「制御文」など、プログラムを書く上で必要な学習をしました。
これだけでも、さまざまなプログラムが作成できます。
C言語に慣れ親しんだ人にとって、オブジェクト指向プログラミングは重荷になるかもしれません。
オブジェクト指向プログラミングの利点を紹介します。主に次の3つです。

        「プログラムの保守が容易」(カプセル化)
        「再利用が容易」(継承)
        「プログラムの簡略化」(ポリモーフィズム)

になります。その3つの特徴を活かしてプログラミングすることによって

ソフトウェア開発・保守等の効率性、柔軟性の向上が期待できます。

オブジェクト指向プログラミングの3つの特徴についてはここでは説明しません。
Javaの学習を進めていく上で少しずつ理解してもらいたいからです。

[3] オブジェクト指向プログラミングを学ぶ

オブジェクト指向の考え方は重要であり、この回からが本格的なJavaの学習です。
C言語にはなかった、新しい要素であるオブジェクト指向を学びましょう。
これを学んでいくことにより、C言語にはない新しい世界が開けます。
オブジェクト指向を理解して、Javaプログラミングができるようになりましょう。
次にはそのオブジェクト指向を構成する要素について学びます。



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