長野食工房
鍋の種類
鍋の種類は「煮汁鍋」、「水鍋」、「すき鍋」があり、仕立て方で大きく分類されます。
もっとも多いのが「煮汁鍋」で味のついた出汁で様々な具材を煮込むものです。
おでん、寄せ鍋、石狩鍋などが「煮汁鍋」です。
「水鍋」は水で具材を煮て、具材の出汁や具材そのものを楽しむシンプルなものです。
「水鍋」には、湯豆腐、鶏の水炊き、しゃぶしゃぶなどがあり、各人がお好みで味付けを行います。
また、「すき鍋」は濃いめの割り下やタレを使うので、すき焼き、かきの土手鍋などがあります。
おでん
出汁を醤油等で味付けしたつゆに、大根、竹輪、コンニャク、ゆで卵など様々な具材を入れて煮込んだ料理です。
具材の種類は地域や家庭によって異なります。
寄せ鍋
寄せ鍋は、汁を入れた鍋に野菜や魚介類など様々な材料を入れて煮込む鍋です。
地方毎に出汁や具材など独自の味があり、多様な種類が存在します。
石狩鍋(いしかりなべ)
石狩鍋は「鮭」を主材料とした北海道の郷土料理です。
「石狩」という名称は、鮭が多く獲れた石狩川にちなんでいます。
一般的には、ぶつ切りの鮭と野菜を昆布で出汁を取った味噌仕立ての汁で煮込むものとされていますが、北海道の一般家庭では、味噌を用いずに塩だけで味付けをしたものもあるそうです。
汁に酒粕を加えたり、バターや牛乳を隠し味に使うなどの味付けもあります。
原型は、17世紀から18世紀の頃、アイヌの人々が鮭と野菜を塩味の汁で煮込んで作った料理と言われています。
湯豆腐
豆腐を使った冬の代表的な料理の一つです。
昆布でだしをとった鍋に一口大に切った豆腐を入れ、温まったところを引き揚げてつけダレで食べるというシンプルな鍋料理です。
材料は豆腐、昆布、水だけなので、水に気を遣う湯豆腐もあるようです。
ちゃんこ鍋
ちゃんこ鍋とは、大相撲の力士が食べる鍋料理です。
あっさり塩味やキムチと味噌味など、ちゃんこ鍋の種類は様々です。
あんこう鍋
あんこう鍋はアンコウを主な具材とする鍋で、福島県南部から茨城県の海岸沿い地域の伝統料理です。
茨城県中部の海岸ではプランクトンが豊富で、そこで捕られたアンコウは特に美味いとされています。
キムチ鍋
朝鮮半島で広く食べられている辛口の鍋料理です。
その名のとおり白菜キムチが味の主体で、具には肉類または魚介類、野菜、豆腐などが使われます。
桜鍋
「桜肉」を使った「松本」の名物の一つです。
長野県では、シンプルに長ネギと煮込むのが主流のようです。