長野食工房
鍋の歴史
鍋は日本に古くからある料理です。
古くは縄文時代の土器も一種の鍋といえるでしょう。鍋としての原型が出来上がったのは、平安時代ごろだといわれています。
平安時代の鍋
記録に残っている当時の鍋は、あらかじめ台所で調理したものをお椀によそい出すというものだったそうです。
一般に鍋といわれているものは、冬に狩りを行い、その場で食を取るために、鍋で煮ながら食べるという食べ方が発展していったそうです。
江戸時代の鍋
現在日本各地にある郷土鍋料理が出揃ったのが江戸時代中期です。
日本の農村文化のおかげで、日本全国に広がっていきました。
そのころになると、牛肉が広まりすき焼きやしゃぶしゃぶなど鍋料理の種類が急激に増えました。
鍋料理が広がった理由
江戸時代に急激に鍋料理が浸透し、当時の農村にほぼあった「囲炉裏」が、日本各地に鍋料理が広がった理由だと考えられます。
囲炉裏を囲んで食事をするスタイルが、鍋のスタイルと合致して日本各地の農村へ広まったのでしょう。
また、特定の食材を使わず、その土地にある食材を使用して作ることが出来ることも広まった理由の一つになります。
そのおかげで、日本各地に鍋料理が浸透し、さらにはその土地土地の特産物を使用した郷土鍋が誕生しました。