長野食工房
りんごの種類
りんごはバラ科で江戸時代に中国から入ってきたと言われています。
たくさんの種類があり、それぞれの特色を持っているりんごを紹介したいと思います。
また、長野県特有の種類も紹介します。
シナノスイート
収穫時期:育成地(長野県須坂市)では、9月下旬から10月上旬に成熟する中生種。
糖度:14〜15%
果実の形は円から長円、果実の大きさは300〜350gで、大きい。果皮は黄緑色の地色に赤く着色し、縞は明瞭である。果肉の硬さ、果肉のきめはいずれも中、果汁の量は多く、果肉に蜜は入らない。
甘味が勝り、万人うけする食味。
シナノレッド
収穫時期:育成地(長野県須坂市)では8月上、中旬に成熟する早生種。
糖度:13%程度
果実の形は円から長円、果実の大きさは250〜300gで中程度。果皮は黄緑地に濃赤色に着色し、縞は明瞭である。果肉の硬さは硬く、果肉のきめは中程度で、果汁の量は多い。
食味は甘味と酸味のバランスがよく、爽やかな味。
シナノドルチェ
収穫時期:育成地(長野県須坂市)では9月上、中旬に成熟する早生種。
糖度:14〜15%
果実の形は円から長円で、果実の大きさは300g程度で大きい。果皮は黄緑地に赤色に着色し、縞は明瞭。果肉の硬さは中程度、果肉のきめはやや粗で、果汁の量は多い。
酸度(りんご酸換算値)は0.5%程度で、食味は甘味と酸味のバランスがよく、濃厚な味。寒冷な地帯で栽培された果実は、酸味が強い。
シナノピッコロ
収穫時期:育成地(長野県須坂市)では9月上、中旬に成熟する早生種。
糖度:14%程度
果実の形は円から長円で、果実の大きさは150〜200g程度で小さい。果皮は黄白地に濃赤色に着色し、縞は不明瞭。果肉の硬さは中程度、果肉のきめは緻密で、果汁の量は多い。
酸度(りんご酸換算値)は0.4%程度で、食味は甘味と酸味のバランスがよい。果実が小さく丸かじりに適する。
ふじ
収穫時期:全国的に10月下旬から11月上旬に収穫され、11月中旬〜4月頃まで出回ります。
現在生産量、人気とも日本では横綱級のりんごで、世界の品評会でもグランプリを得た優良品種です。「国光」に「デリシャス」を交配したもので、形と果皮は「国光」に似ています。
味は「デリシャス」に似ていて甘みと香りが強い点が特徴です。果肉はよく締まっていて歯ごたえがよく、果汁も多くて何ともいえない良好な味です。蜜も入りやすく、蜜入りのものは特に美味しいです。
貯蔵性は全品種の中で最も高く、非常に長持ちします。最近は無袋栽培が盛んで、「サンふじ」という名称で人気を呼んでいます。「サンふじ」は、外観や貯蔵性は「ふじ」に劣りますが、甘さや香りにすぐれています。
祝(いわい)
収穫時期:7月中旬から9月上旬頃まで出回ります。
りんごの中で出回り時期が最も早く、夏の青りんごとして親しまれています。アメリカ原産ですが、明治33年の皇太子御成婚にちなみ「祝」と解明されました。甘味があるので未熟でも食べられます。
つがる
収穫時期:8月下旬〜11下旬に出回ります。早生種。
「ゴールデンデリシャス」が母ですが父は不明。歯ごたえがあり、果汁も多く甘みも適度にありますが、酸味はやや少なめです。日もち性は中くらいです。
紅玉(こうぎょく)
収穫時期:9月下旬〜10月下旬に出回る、アメリカ原産の古い品種です。
昔はよく出回っていたのですが最近はあまり見かけることが有りません。けれども今もかくれたファンが多く、特にアップルパイ用に最適で、業務用、家庭用共によく使用されます。比較的酸味の強い味で、調理後もりんごの風味が強く残り、クッキングに最適です。蜜も若干入ります。
千秋(せんしゅう)
収穫時期:9月下旬〜年内に出回ります。比較的新しい中生種です
名称は秋田市の千秋公園からとられたそうです。果皮が鮮やかな紅色をしていて、ポツポツと黄色い斑点が有るのが特徴です。果肉は固めでしっかりとした歯ごたえが有り、甘さと酸味のバランスがよいりんごです。