Java言語入門 〜C言語を学んだ君へ〜
[1] Javaプログラムの解説
前ページでは、Javaのサンプルプログラムを書きました。
書いたプログラムの内容(下の画像を参照)について、ここで1行ずつ見ていきましょう。
1行目:public class Java01{
まずは、1行目からです。
public class Java01 {
と書きました。
ここでは、publicなクラスJava01を作成しています。
クラスがどうとかpublicがどうとかなんて言われてもさっぱりだと思います。
今のところは以下のように理解しておくといいでしょう。
"public class"はおまじない
C言語を学習した時の#include<…h>のような必ず書く必要があるものと覚えましょう。
ここで1つJava01の部分について説明がありませんでしたが、ここは
作成した"ファイル名"と必ず同じ名前(拡張子なし)
を付けてください。
このプログラムを書く時にファイル名を"Java01.java"にしました。
これは、Javaを作成する上でのルールですので守ってください。
本当はクラス名を書くのですが、それについては別の機会で取り上げます。
今のところは、ファイル名を書いていればOKです。
拡張子はわかりますか?ドット「.」の後に続く英文字です。
ホームページなら、".html"をつけます。テキストファイルなら、".txt"等のことです。
「{」はC言語でも学んだように必ず「{ }」(中括弧)の組み合わせ数を同じにしてください。
これは、5行目の「}」と対になっています。
というわけで、この部分は
public class ファイル名(正確にはクラス名) {...}
と書くように覚えましょう。
クラスの詳細説明は第8回「クラス」で行います。
2行目:public static void main(String args[]){
次は2行目です。何か見たような単語がいくつかあると思います。
この部分も1行目と同様にここではこのように理解しておけばいいでしょう。
"public static void main(String args[]){..}" はおまじない
また、Javaはこの文が書かれている「{ }」の中身が最初に実行されます。
C言語でいうmain関数のようなものです。
この行に書いている「{」は4行目の「 } 」が対になっています。
3行目:System.out.println("ほぷしぃへようこそ");
次は3行目です。Java言語で画面出力を行う場合には、
System.out.println("出力内容");
と書きます。この"出力内容"の部分が画面に出力されます。
各文の内容の終わりには必ず";(セミコロン)"をつけましょう。
ここはC言語と同じなので、わかりやすいと思います。
間違えやすい点として、最初のSystemがsystemだといけないという点です
まとめ
今までの説明をまとめます。
この部分で特に覚えてもらいたい点は、以下の部分です。
public class ファイル名(クラス名) {
public static void main(String args[]){
ここに処理を記述する;
:
:
}
}
この部分はどのプログラムでも使います。
[2] C言語とJavaの比較
JavaはC言語の影響を多く受けており、共通な部分を持っています。
ここで、Javaプログラムと同等の処理をするC言語プログラムを比較してみましょう。
注目してもらいたい部分には、色をつけてあります。
main(水色)
どちらのプログラムも「main」があります。
JavaもC言語同様に、mainブロックに含まれる部分からプログラムが開始されます。
「;」(セミコロン)(緑色)
各文の最後に「;」をつけることです。もちろん半角です。
C言語でprintfの後の「;」、JavaでSystem.out.println();の「;」の部分です。
System.out.println と printf(黄色)
コンソール上への出力方法がJavaでは
System.out.println();
を使います。
処理内容は引数を出力した後、改行を行います。
ちなみに、改行したくなければSystem.out.print();を使います。
また、意図的に改行を行いたい場合は、C言語と同様に、「\n」を使います。
[3] Javaプログラム作成の注意点
次にJavaプログラムを作る時の注意点をまとめておきます。
1.mainがあるクラスでは、クラス名とファイル名を同じにする
2.ファイル名は大文字と小文字が区別される
3.プログラムの識別子の大文字と小文字は区別される
前にも説明したようにSystemをsystemと書いたりするのは間違っています。
紛らわしい点なので覚えておきましょう。
[4] コメントの書き方
C言語と同様にJavaにもコメントを付けることができます。
Javaには、コメントの書き方が全部で3種類あります。
1.// 1行のコメント
2./* 複数行のコメント */
3./** ドキュメント作成のためのコメント */
1と2についてはC言語でもあるので説明はしません。
3はJava特有のコメントです。
Javadocを作成するときに役立ちますが、当分は使うことがないでしょう。
こんな書き方もできると今は覚えておけば十分です。
以上でJavaプログラムの解説は終了です。
次はコマンドプロンプトでの実行方法を説明します。