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Linux ちょこっとTips

Linuxでのハードディスクの増設法

Linuxでのハードディスク(以下、HDD)の増設の仕方を説明します。なお、「増設」という言い方をしましたが、実際にコンピュータに取りつける方法や、BIOSに認識させるやり方はここでは述べません。別途、コンピュータの取り扱い説明書や、マザーボードの説明書などで調べて下さい。ここでは、コンピュータへの取り付けが終わって、OSから認識できる状態となっている事を前提としてスタートします。
もし、IDE 接続の HDD の場合、現在使用している HDDは/dev/hdaという名前になっています。これから増設する HDD(2台目)は/dev/hdbとなります。SCSI 接続の HDD の場合は、/dev/sda 、/dev/sdbとなります。
上記を踏まえた上で、2台目として、IDE 接続の HDD を増設する場合を例に説明していきます。

作業の流れは、

パーティションの設定
フォーマット
マウント

のようになります。では順を追ってみていきましょう。

パーティションの設定

まず、fdisk を使ってパーティションの設定を行います。作業は root で行って下さい

# fdisk /dev/hdb

すると、次のような入力待ち画面になります。

コマンド ( mでヘルプ ):

ここで " m "を入力すると、コマンドの一覧が表示されるので、そちらも一度目を通しておくとよいでしょう。今回はあらたに領域を作成するので、 " n "と入力します。
次に、

e 拡張区画
p 基本区画(1-4)

という画面表示が出ます。基本区画を作るので 、

p

と入力します。

区画番号 (1-4):

と聞かれます。今回は増設した HDD の一番目の領域を作るので、

1

と入力します。すると今度は、

最初のシリンダ (1-559, default 385):

と聞いてくる(数字は HDD のサイズにより異なります)ので、どこからどこまでを新しい領域として作るかを指定してやります。今回はまるごと全部領域指定したいので、

1

続いて

最後のシリンダ, または +size, +sizeM, +sizeK (385-559, default 559):

と尋ねてくるので、

559

と入力します。ここは実際のサイズを"+2048M"というように指定してやってもOKです。
ここまでできたら、一度" p "と入力してみて設定した構成を確認してみましょう。

ディスク/dev/hdb: ヘッド数240, セクタ数63, シリンダ数559
単位 = シリンダ数 (15120 * 512バイト)

デバイス  起動  始まり  終了  ブロック  ID  システム
/dev/hdb1       1   559  2048728+  83  Linux

のようになっていればOKです。
ここで、"ID" 83 は Linux Native なファイルシステムパーティションであるという意味です。ID が 83 でない場合は

コマンド ( mでヘルプ ):t

として、83 を指定して下さい。ここまでが終了したらば、

コマンド ( mでヘルプ ):w

として、設定内容を保存します。

フォーマット

パーティションの設定ができたら、次はディスクのフォーマットを行います。

# mke2fs -c /dev/hdb1

-c は不良ブロックのチェックを行うオプションです。今回は、Linux で多く採用されている ext2 ファイルシステムでフォーマットしたので、mke2fs というコマンドになっています。これについては、採用するファイルシステムにあったコマンドを使い分けて下さい。

マウント

フォーマットが終了したら、マウントポイントを作成して、マウントしないと使えません。今回は /home2 という名前でマウントポイントを作ってみました。

# cd /

# mkdir /home2

# mount -t ext2 /dev/hdb1 /home2

-t はファイルシステムを指定するオプションです。フォーマットも ext2 ファイルシステムでしたので、マウントも合わせます。では df -h などで確認してみて下さい。

以上で増設した HDD が使えるようになりました。しかし、このままでは、再起動の度に、mount コマンドでマウントしてやらねばなりません。そこで、起動時に自動でマウントするように、/etc/fstab ファイルに以下の一行を追加してやります。

/dev/hdb1 /home2 ext2 defaults 1 1

これで次回の起動時から /dev/hdb1 が /home2 としてマウントされるようになります。

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