ほぷしぃ

Java言語入門 〜C言語を学んだ君へ〜

[第11回]パッケージ

[1] コマンドプロンプトでパッケージ作成

ここでは、コマンドプロンプトによりパッケージの作成をします。
Eclipse環境で学習した場合には飛ばしていただいて結構です。

作成の流れは以下のように行います。

1、パッケージ、ファイルの作成
2、クラスの作成
3、コンパイル
4、実行

[2] パッケージ、ファイルの作成

まずは、プログラムを書く前に準備をしましょう。

パッケージの作成

まずは今までファイルを作成していたディレクトリに、フォルダを作ります。
フォルダ名は、そのままパッケージ名になります。
今回は、pack1とpack2の2つを作りましょう。
コマンドプロンプトでの作成手順

ファイルの作成

次にファイルを作成していきます。
pack1とpack2の中にファイルを作り以下のソースを書きます。
pack1の中にはSuper.javaをpack2には、Java11_01.javaを作成します。
次にそのファイルに記述するプログラムを見ましょう。

[3] クラスの作成

では、ソースに書くプログラムを見ていきましょう。

pack1のプログラム

package pack1;    //パッケージ

//以下変化なし
public class Super {
    public int a;
    protected int b;
    private int c;
    int d;

    public Super() {
        a = b = c = d = 10;
    }
}

ファイル名はクラス名と同じSuperです。
次に、pack2のフォルダ内にファイルのJava11_01のソースです。

pack2のプログラム

package pack2;    //パッケージ

//クラスSub
class Sub extends pack1.Super {    //pack1がパッケージ名
    public Sub() {
        super ();
        System.out.println("a = " + a);
        System.out.println("b = " + b);
        //System.out.println("c = " + c); コンパイラーエラー1
        //System.out.println("d = " + d); コンパイラーエラー2
    }
}

//クラスJava11_01 mainを含むクラス
public class Java11_01{
    public static void main(String args[]) {
        Sub sub = new Sub();    //同じパッケージ内の呼び出し
    }
}

このファイルにはクラスが2つあります。
ファイル名はmainを含む方のクラス名Java11_01.javaとしましょう。

[4] 実行

それでは、コマンドプロンプトで、プログラムを実行してみます。 コンパイル、実行、実行結果を見ていきます。

コンパイル

コンパイルは以下の画像を参考して行って下さい。
コンパイル方法
上の画像から、main文のある方のパッケージ(pack2)
ファイル(Java11_01.java)を指定しているのがわかります。
基本の形としては c:\Java>javac パッケージ名\ファイル名 となります。
今回はc:\Javaとなっていますが、この部分はディレクトリを示しています。

実行

次に実行方法です。以下が実行した画像です。
コンパイル方法
上の図の赤い下線が引いてある部分が実行方法となります。基本の形としては

java パッケージ名.ファイル名

となります。

実行結果

実行の結果aとbは表示されましたが、cとdは表示されません。
これは、cとdについているアクセス修飾子がパッケージ間では対応していないためです。
パッケージ間のアクセス修飾子と、パッケージの作り方については理解できたとおもいます。
次のページでは、さらに大きなプログラムのときのパッケージの使い方について、簡単に説明します。



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